のんびりキングダム

キングダム単行本派

アニメ『キングダム』 第5シーズン 放送終了

注意!アニメ『キングダム』シーズン5の内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

3月にシーズン5が終わりました。桓騎はカッコよかったし、飛信隊流の橋は面白かったです。続きを早く観たいです。

 

筆者は単行本派ですので、黒羊編での桓騎の所業は把握済みでした。なので、残酷なシーンを公共の場で放送できるのかは注目していました。
実際、アニメ化していましたね。やはり、作中で桓騎といえば残虐性は重要な側面なので、アニメ化できなければ作品を楽しめないということでしょうか。

 

最後は、嬴政と斉王の会談で幕を閉じました。黒羊編だけだと思っていたので、嬉しかったです。たった1話で斉国の仮降伏を成せた嬴政は若いながら迫力のある人物でした。数十年で中華統一を為すほどのワンマンぶりを感じました。

 

 

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『キングダム』 カッコいいセリフ 〜桓騎 パート1〜

注意!『キングダム』68巻までの内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

本記事では、個人的にかっこいいと思った桓騎のセリフを一つ上げます。

 

 

李牧なんて目じゃねェ」です。

 

このセリフを言ったのは、宜安の戦い-肥下の戦い-の李牧への奇襲前でした。
この時の桓騎軍が置かれていた状況は、李牧の作った趙北部の罠にかかって生死の間でした。
そんな不安な状況でも前向きで、しかも強者相手に大したこと無いの発言は心強いものでしょう。
作中で李牧を大したこと無いと言ったのは、桓騎ぐらいだったような気がします。桓騎は前向きな発言することが多いので、今回のセリフも安心感・カッコ良さが詰まったものだと思います。

 

 

以上、桓騎のカッコいいと思ったセリフ紹介でした。
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『キングダム』 蒙武 変化 感想

注意!『キングダム』61巻までの内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

本記事では、蒙武の戦さにおける変化のまとめと感想をつぶやきます。

 

蒙武は中華七国の武将の中でもトップクラスの武力を持っています。それは、作中の中で初めから現在発売中の71巻まで変わらない事実です。
蒙武が作中を経て変わったのは、秦軍総司令・昌平君の指示だけは守るようになった事です。

 

この変化のきっかけは、馬陽の戦いで単独行動をしてしまい敗戦の原因を作ったからです。この時、蒙武は昌平君が指名した大将の指示を聞かず暴れ回りましたが、結局罠にかかり大将が戦死することになりました。
戦い方が変わった例として、60・61巻の什虎城攻めでは軍師の蒙毅は同盟国の魏軍が到着してから出陣するのが良いと考えていましたが、蒙武は聞く耳を持たず出陣しました。理由は、昌平君が開戦日と定めた日だからです。

 

合従軍編で騰は王騎将軍の死が蒙武を強くしたと語っていました。蒙武の戦い方の変化を見てもその通りだと思いました。王騎将軍は作中でとてつもなく大きい存在だと改めて考えさせられました。武力だけの蒙武も改心させる王騎将軍でした。
さらに、蒙武にとって昌平君は信頼できる唯一の人物だということも分かります。昌平君の言うことだけは何があっても従うという軸を獲得したと言えるでしょう。融通の効かない蒙武と渡り合えている昌平君はカッコいいです。

 


作中では蒙武と昌平君二人の物語は描かれていませんが、少年時代に運命的な出会いをした伏線があります。今後もこの2人の関係性には注目したいです。

 

 

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『キングダム』 家族で容姿が似てない 〜IN キングダムワールド〜

注意!『キングダム』71巻までの内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

キングダムあるあるですが、家族なのに顔形が全く似ていない傾向にあります。
本記事では、顔形が似てない家族となぜ異なる容姿なのかをプチ考察をしたいと思います。

 

・秦国
蒙家
顔が3世代似ていない。。。蒙恬は屈指のイケメン。蒙武、蒙恬蒙毅それぞれ母似なのかもしれませんが、だとしてもどこか父親の面影があっても良いんじゃないかなぁ。蒙武は武が滲み出た強面の顔。だから、個人行動しそうな性格。一方で、蒙恬蒙毅はタイプは違うけど明るく整った顔立ち。明るいから周りから好かれそうな顔。だから、社交的な人柄だと分かる。武の勇ましさとはかけ離れている顔。だから、戦では軍の中心で指揮を取ることが多い。以下の親子・兄弟にも当てはまることですが、一人一人の個性を表現した個性強調型家族ということです。

尾兄弟
兄弟こそ同じ両親から産まれれば一部似ているはずなのに、、、、凸凹兄弟。ただし、兄の尾平は父親そっくり。

仁淡兄弟
この兄弟も尾兄弟と同じく凸凹兄弟。弓が得意なのだけ似てる。兄は緊張感のあるしっかり者を表現したのかもしれません。だから、真面目顔。弟は羌礼にスケベと言われているので、そんな顔を表現したのかもしれません。また、緊張感のない能天気という顔(魔人ブウ・善)です。個性強調型兄弟ということです。

・趙国
趙王室
悼襄王と太子・嘉は似てません。一方で、弟の遷は目元似ています。おそらく、快楽にふける王と趙を導こうとする王とで対比しているのでしょう。太子・嘉は嬴政似でイケメンです。人の本質は”光”って言いそうですね。

馬家
馬南慈と風慈も似てません。馬風慈いわく、背丈以外は親父に似てるらしいです。顔も似てないと思います。

龐家
龐煖は父母両方に似ていませんでした。似ているのは治癒力だけ。

・魏国
呉家
呉慶と鳳明も似ていません。そもそも、親父の墨入れで判断できませんでした。かつて自分の国が滅ぼされたことがあり、趙への怒りを表しているのかもしれません。鳳明は悲惨な思いをしていないのでノーメイクなのかもしれません。親子二代と短期間ながら異なる人生を歩んでいます。呉親子の容姿が異なることを通して、乱世(歩んだ道が異なる)を表現したいのかもしれません。

 

まとめ、キングダムは家族で容姿が似ていない世界でした。そこにはたとえ親子兄弟であろうと、個性強調・対比・乱世(歩んだ道が異なる)といった背景を表現したいので、顔形が似てないかと考察します。

 

 

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『キングダム』 李牧の強さ 〜李牧・龐煖vs劇辛から〜

注意!『キングダム』24巻から70巻の内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

本記事では、主人公の信の越えるべき敵・李牧の強さについて呟いていきたいと思います。

 

『キングダム』24巻には、李牧・龐煖vs劇辛の戦いがありました。
劇辛は燕国の大将軍で、若き頃は軍神・楽毅の戦術を学び、それを実戦でも活かせる有能な人物でした。なので、劇辛は強い武将の一人に数えられるでしょう。しかし、李牧・龐煖にあっさり敗北しました。
戦いでは、李牧が劇辛の思考や行動を全て予想し、その上で李牧が囮となって劇辛に急襲されるところを龐煖が持ち前の武力で討ち取るものでした。

 

李牧の頭の賢さは、軍神・楽毅より同等もしくは上であることが分かります。常に一つ先を読む力が周りよりも抜きん出ているのでしょう。

 

李牧はこの後、合従軍・鄴攻めでは敗北し、宜安の戦いでは勝利しています。現在は番吾の戦いの最中です。70巻の最後のコマで番吾の戦いでは秦国に大きな犠牲をもたらすとあるので、李牧が結果的に勝利するのでしょう。李牧は4勝2敗となります。

 

作中では現在、中華最強の武将(策士)と言えるでしょう。

 

以上、李牧の強さについてのまとめでした。
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『キングダム』 馬陽の戦い 〜李牧の雁門軍 軍容〜

注意!『キングダム』15・16巻と『史記』の内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

馬陽の戦いにおいて勝敗を分けたのは、李牧率いる4万の雁門兵でした。この雁門兵が王騎将軍率いる秦国軍の退路を断つことで、李牧が王騎を討てました。
本記事では南下してきた雁門兵について『キングダム』と『史記』からまとめてみようと思います。

 

 

まず漫画の描写から雁門兵についてまとめます。一人一人が馬に乗り、矛を持ち弓を携帯しています。騎馬は中原よりも足が速い馬です。匈奴の大軍を瞬殺できるほど指揮系統の整った兵です。さらに、中華10弓の魏加がいました。
次に『史記』から、匈奴の大軍を撃破した雁門兵についてまとめます。李牧が再度雁門に赴任するところから引用します。

李牧は着任し、前の定めと同じにした。匈奴は数年間なにも得られなかったが、いつまでも、かれはおくびょう者だと思っていた。辺境の士たちは毎日ほうびはもらうが、いくさがないから、一度戦いたいと望んだ。そのときはじめて戦車千三百台、乗馬一万三千匹を選び出し、百金のつわもの五万人、強弓の射手十万人をせいぞろえして、いくさのかけひきを調練し、自由に放牧させて、原野は人々でいっぱいになった。匈奴が少数で侵入してきたのにはわざと負け、数千人の捕虜を連れ去るのをそのまま見すごした。[匈奴の王]単于はそれを聞き、大挙してやって来た。李牧は色々と変化した陣をかまえ、左右の翼をひろげ、攻撃して大敗せしめ、匈奴十万余騎をうちとり、襜襤族をほろぼし、東胡族を撃破し、林胡族を降服させて、単于は逃走した。  
訳者 小川環樹、今鷹真、福島吉彦 『史記列伝 二』 岩波書店 2013年

雁門兵について『史記』から、個々の士気が高い戦士・射撃手、騎馬が多く存在し、兵と騎馬を鍛えている事がわかります。また、匈奴を中心とする遊牧民族を一網打尽にできるほどの機動力・強固な指揮系統が兵に備わっています。

 

 

上記から、馬陽の戦いに参戦した李牧率いる雁門軍の軍容は、兵士個人の戦闘力や精神のレベルが高く、全体として一体感があり、また、鍛え上げられた騎馬も存在するといった強固な精鋭軍と言えるでしょう。
この雁門兵に寡兵で囲まれたらひとたまりもありません。

 

以上、馬陽の戦いにおける李牧の雁門兵についてのまとめでした。
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『キングダム』 李牧 ”中華統一"を阻む理由 個人的考察

注意!『キングダム』最新巻までの内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

嬴政の”中華の統一”に反対している人物の一人が李牧です。嬴政も李牧も戦争を世の中から無くす事には意見が一致しています。
以下、李牧がなぜ中華の統一に反対するのかの考察をします。

 

結論は、多民族の中華にとって統一は似合わないから。環境に即した生業、言語、風習、価値観、人種が異る民族が中華内外には多く存在しており、まとめ難い。世界の統一には限りが無いと考えている。

 

李牧は雁門での国防生活から中華内外には異なる人種の民族が存在し、それぞれ現地に即した生業を営み(例 雁門の北方の民は牧畜業、匈奴は遊牧、河川流域の城邑の民は畑作か稲作)、民族の数だけ価値観や言語があると認識している。
上記のことから、民族の個性を無視して法家思想で 1人の君主に全ての権限を与えて全国均一に統治するのは、反発の恐れや民族個性喪失があり危険があると考えているのではないか。また李牧自身、雁門での牧畜業を気に入っている為、中華北部の文化を守っていきたいとも読み取れる。
また、たとえ戦国七雄が統一されて中華の中で戦争が起きなくても、今度は北は匈奴・東は朝鮮半島・西は中央アジア・南は現中華人民共和国南部や東南アジアにいる各民族と国境安定の為に戦争が起きると思われる。つまり、異なる人種の民族が陸地で続いている限り戦争自体がなくならない。長年雁門で匈奴族と接していた李牧は、統一・戦争には終わりが無いと考えているのではないか。

 

 

以上、李牧の中華統一を望まないわけについての個人的考察でした。
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