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『キングダム』 宜安の戦い 〜肥下の決戦〜 感想

注意!本記事には『キングダム』68•69巻の内容が含まれます。ネタバレが気になる方はご自身の判断にお任せいたします。

 

『キングダム』68•69巻は、宜安の戦いの最終決戦でした。

感想を一言で表すならば、予測不可能な戦いでした!

 

初め、筆者個人的には、宜安の戦いは李牧の圧勝で終わるのかと予想していました。史実を見ると李牧が桓騎を討ち取ったことが書かれてあります。また、65巻のp224に馬陽の戦いで王騎将軍が敗北したシーンが描かれ、前後の会話の内容で李牧が情報封鎖を実行していることが判明しています。宜安の戦いは馬陽の戦い同様に、桓騎は頑張るが結果として李牧の圧勝劇として幕を閉じるのかぁと思ってしまいました。

 

しかし、上記の予想を遥かに上回る戦さの内容と結末で非常に読み応えがありました!
筆者が特に印象に残ったのは、李牧が急いで肥下城に向かう時に桓騎軍に奇襲をかけられた時の彼の”しまった•••”という表情、桓騎が李牧の額に一太刀入れるシーン、秦趙双方の犠牲でした。
まず、奇襲をかけられた時の李牧の表情から、彼がヤバいと感じた状況の中でも上位に入るのではと思いました。また、李牧の目に血筋が入る描写は、筆者自身とても緊迫感を感じました。李牧にとって一生忘れない瞬間だったのではないでしょうか。
次に、筆者が知る限りでは、李牧に一太刀を浴びせれたのは桓騎ぐらいなのではと思います。李牧の情報封鎖がなされていても彼の喉元まで攻撃できた展開には驚きでした。桓騎、賢く強くて最高でした。
最後に、桓騎軍と李牧側の犠牲ですが、69巻の752話は1話あたりの主要人物・兵士の死者数が作中上位なのではないでしょうか(*平陽の10万斬首除く)。次々と双方の指揮官や兵士がやられていきました。「やられ過ぎ〜」と思いました。でもそのおかげで桓騎の”怒り”の強さを読み取れました。

 

上記3点が筆者が宜安の戦い_肥下城下の決戦で特に印象に残った所でした。戦さの展開が予測できずもしかしたら桓騎生き延びるかも•••、と読んでいて嬉しさ半分で思う時もありました。たとえ李牧の情報封鎖が万全に敷かれていたとしても、馬陽の戦いのように彼の圧勝とはならず、逆に死を覚させた今回の戦いは面白かったです。


以上、『キングダム』68•69巻を読んでの個人的な感想でした。
本記事を最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。コメントがあればお気軽に。